怒りをこめて最高裁上告棄却を弾劾する

2009年12月4日
NTT反リストラ裁判原告団


*「法の番人」じつは「企業の番人」!


 12月1日、最高裁は「見せしめ配転」の無効を求めた私たちのNTT反リストラ裁判につ
いて「上告不受理」の決定を下しました。私たちは、怒りを込めてこの最高裁の反動的な決定を弾劾します。

 2002年に始まるNTT11万人リストラ=50歳退職・賃下げ再雇用を拒否したことを理由とする「見せしめ配転」は、労働者を退職・再雇用に誘導するために従わない労働者を単身赴任や長距離通勤にするというものでした。

 退職再雇用を断れば、単身赴任・長距離通勤というのは今やNTTの職場では誰でも知っている「常識」です。

 しかし一審東京地裁、二審東京高裁において会社は、「見せしめ配転」であることを隠し、退職拒否者ばかりの隔離職場の「業務上必要性」をでっち上げることに終始しました。

 地裁・高裁は、会社の嘘を見抜くことが出来ず、会社主張を並べたような判決を行い、そして最高裁もまたこれらを追認したのです。「法の番人」は、じつは「企業の番人」だったのです。


*超黒字企業NTTの政治的リストラ

 世界の企業番付で一位になるような超黒字企業NTTにそもそもリストラは必要ありません。リストラは「NTT構造改革」というその名称が示すように小泉構造改革の企業版であり、超黒字企業NTTをリストラすることであらゆる企業のリストラを一挙に進めると言う当時のNTT最大株主=小泉政権による「政治的リストラ」だったのです。

 小泉構造改革が、失業、貧困、格差の元凶であったことは、今日あまりにも明らかであり、民主党への政権交代は、民衆がその是正を求めていることの証しです。

 昨年来の経済危機は、小泉・竹中の信奉する新自由主義が破滅への片道切符であったことを物語るものでした。同じ脈絡で行われたNTTリストラも根本的に見直されなければなりません。


*家族とともに生きる権利を確立しよう!

 配転=人事権として配転を制限する法律は、殆どありません。それをいいことに企業は、デタラメな配転を欲しいままに行ってきました。企業の言いなりにならない労働者を配転で隔離する「見せしめ配転」はその典型です。

 単身赴任は、労働者とその家族を分断し生活を真っ向から破壊するものです。単身赴任を希望する者などどこにもいません。だから97%の労働者が自分の意に反して退職・再雇用を選択せざるを得ませんでした。

 私たちは、このような「見せしめ配転」を告発し、労働者の「家族とともに暮らす権利」の確立を訴えてきたました。私たちは反動判決を撥ね退けて、この権利確立の闘いを進めます。


*すべてはリストラ=退職・再雇用制度の見直しから!

 最近のNTTは、ダイバーシティー(多様性の尊重)、ライフワークバランス(仕事と家庭生活の両立)などと言うようになりました。労働者に絶対服従を強制し異を唱えれば隔離職場に配転するNTTに「多様性の尊重」など言えるのでしょうか。

 単身赴任や長距離通勤で労働者の生活をめちゃくちゃにしているNTTが「仕事と家庭生活の両立」など語れるのでしょうか。いくらきれいごとで取り繕っても、衣の下にヨロイが見えています。多様性や仕事・生活の両立を実現しようというなら、まず退職・再雇用制度を廃止することです。


*7年間のご支援に感謝します。
       私たちはまだまだリストラを闘います!


 私たちの7年間の裁判闘争は出発点です。リストラと成果主義がNTTを蝕んでいます。かつては公共事業として世の中のために働いているという誇りがありました。今ではこの会社を拝金主義が支配しています。

 金勘定から何も生まれないことは、リーマンショックの教訓です。私たちは、もっともっと大きな声でNTTをまともな会社にすることを訴え続けます。

 私たちの7年にわたる裁判闘争は多くの皆さんから、共感、激励、応援をいただきました。こころから御礼申し上げるとともに、私たちはもう一度原点に立ち返り、この会社をダメにしたリストラを再び告発し、リストラを根絶するまで闘いぬく決意です。